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Workspace snapshot · 08/26 18:32
深夜二時のコインランドリー
二人用ミステリー/GM不要/所要30分/準備ゼロ/人は死にません
この作品の遊び方(二人で声に出して読む部分)
深夜のコインランドリーに、二人がいます。乾燥機の中から、向かいのパン屋の売上金の封筒が見つかりました。 お金は一円も減っていません。それなのに、なぜここにあるのか。
二人はそれぞれ、この夜について相手に言えないことを抱えています。 30分後、お互いの隠しごとを言い当ててください。
必要なもの:スマホ2台(またはこの本文を開ける端末2つ)。飲みもの。以上です。 人数:2人。GMはいません。 印刷:不要です。したい人はしてもかまいません。
進め方(時間はめやす。長くなってもかまいません)
| 準備 | 2分 | 各自、自分の役のページだけを読む。相手のページは絶対に開かない |
| 第1幕 | 7分 | なぜ深夜2時にここにいるのかを、順番に話す |
| 第2幕 | 10分 | 手がかりを1枚ずつ、2回交換する |
| 第3幕 | 6分 | 交互に「はい/いいえ」で答えられる質問を、2回ずつ |
| 決着 | 5分 | 同時に答えを出し、解決編を二人で読む |
役の決め方
じゃんけんでも、誕生日が早い方でもかまいません。 灯(あかり)=このランドリーの向かいに住んでいる人。 郁(いく)=深夜のタクシー運転手。
灯を担当する人は「灯のページ」だけを、郁を担当する人は「郁のページ」だけを開いてください。 解決編は、決着がついてから二人で一緒に開きます。
二つだけのルール
- 嘘をついてよい場面が決まっています。 第1幕は自由に嘘をつけます。第3幕の一問一答では、嘘は一人1回までです。
- 自分の手がかりカードは、開示すると決めた時だけ読み上げます。 3枚のうち1枚は、最後まで隠したままにできます。
灯(あかり)のページ
郁を担当する人は、ここから先を読まないでください。
あなたは灯(あかり)、24歳。このコインランドリー「ゆきどけ」の向かいのアパートに住んでいます。ルームシェアで、同居人がひとりいます。
3か月前まで、向かいのパン屋「つばめベーカリー」でアルバイトをしていました。店主は鶴子さん、68歳。孫の楓(かえで)ちゃんは20歳の大学生で、店を手伝っています。あなたは楓ちゃんと仲がよく、今も連絡を取り合っています。
あなたが知っている、今夜のこと
0時40分。楓ちゃんから電話がありました。泣いていました。
サークルの合宿費を預かっていて、それをなくした。どうしていいか分からなくて、閉店後の店の金庫から今日の売上の封筒を持ち出した。でも戻そうとしたら、おばあちゃんがまだ起きていて入れなかった。もう家に帰れない。──そういう話でした。
あなたは楓ちゃんと会って、封筒を預かりました。中身は数えていません。角に白い粉がついていました。
朝いちばん、まだ鶴子さんが起きる前に、店の裏口から金庫へ戻すつもりです。それなら誰にも気づかれません。あなたは、辞めたときに返さなかった店の合鍵を、今も持っています。
問題は、朝までの数時間、封筒をどこに置くかでした。自分の部屋には置けません。同居人がいます。財布に入れて眠るのも怖い。
それで、1時ごろ、あなたは3番乾燥機の中に入れました。3番は先月から故障していて、誰も使いません。扉に「使用不可」の紙が貼ってあります。
1時50分、取りに戻ったら、乾燥機の扉が開いていて、封筒が見えていました。そして、このタクシー運転手がそこに立っていました。
あなたが隠していること
あなたはまだ、つばめベーカリーの合鍵を持っている。
これを知られたら、あなたは「金庫を開けられた人間」になります。楓ちゃんを守るどころか、自分が持ち出したと思われます。何があっても言えません。
あなたの目的(3つ)
- 楓ちゃんの名前を一度も出さずに、封筒を朝までに店へ戻す段取りをつける。 この運転手に「見なかったことにする」と言わせられたら成功です。
- 相手が何を隠しているかを当てる。
- 自分の合鍵を、当てられない。
第1幕で話すこと
深夜2時にここにいる理由を話してください。嘘をついてかまいません。 言ってよいこと:向かいに住んでいる/洗濯に来た/このランドリーの常連である。 言ってはいけないこと:元バイトであること/合鍵/楓ちゃんの名前と電話。
注意:もし「ずっとランドリーの中にいた」と言うと、後で困るかもしれません。あなたは1時ごろから1時50分まで、ここにいませんでした。
あなたの手がかりカード(3枚)
第2幕で、この中から1枚ずつ、2回に分けて相手に読み上げます。1枚は隠したままにできます。
A1 3番乾燥機は先月から故障している。扉に「使用不可」の紙が貼ってあった。今夜、その紙は剥がれて床に落ちていた。
A2 封筒の角に、白い粉がついている。小麦粉ではない。ベビーパウダーの匂いがする。
A3 つばめベーカリーの金庫の暗証番号は、この半年変わっていない。私はそれを知っている。
A3は強い札です。 出せば相手は封筒の出所に近づきますが、同時にあなたが「店の中を知っている人間」だと分かります。出すかどうかは、あなたの判断です。
決着で答えること
相手の秘密を、次の3つから1つ選んで指名します。
- (a) 郁は封筒の中身を数えて、一枚抜いた
- (b) 郁は今夜ここにいたことを、会社に知られたくない
- (c) 郁は鶴子さんの親戚である
あわせて、「封筒を3番乾燥機に入れたのは誰か」 を答えてください(あなたは知っています。正直に答えても、はぐらかしても、点は同じように入ります)。
郁(いく)のページ
灯を担当する人は、ここから先を読まないでください。
あなたは郁(いく)、27歳。深夜専門のタクシー運転手です。
このコインランドリー「ゆきどけ」の前は、休憩に都合のいい場所です。明かりがあって、自販機があって、猫が一匹いる。マメという名前だと、いつか誰かが言っていました。
あなたが知っている、今夜のこと
あなたは今夜、ここにいるはずの人間ではありません。
勤務表では、あなたは今夜、隣の区域を走っていることになっています。同僚と無断でシフトを替わりました。相手の家の事情で、頼まれて、届けを出さずに替わりました。会社に知られたら、二人ともただでは済みません。
0時10分。あなたはこの道の路肩に車を停めて休んでいました。 店の方から歩いてきた若い女性が、窓を叩きました。駅まで、と言いました。乗せました。
その人は泣いていました。膝の上で、茶色い封筒を両手で握っていました。角がへこむほど強く握っていて、あなたは声をかけられませんでした。 駅の三つ手前の交差点で、その人は「ここでいいです」と言って降りました。
車に戻ってから気づきました。助手席の足元に、大学の学生証が落ちていました。ラミネートの表面が濡れていて、名前のところがにじんで読めません。顔写真は、たしかにあの人でした。
あなたの車のドライブレコーダーには、0時10分の一部始終が映っています。 その人の顔も、封筒も、時刻も。
でもそれを誰かに見せれば、あなたが今夜この場所にいたことが記録として残ります。それはできません。
1時半ごろ、あなたは車の外に立って煙草をやめた代わりのガムを噛んでいました。ランドリーの中には、誰もいませんでした。 1時45分ごろ、マメが3番乾燥機の扉に体をこすりつけていました。扉が半開きになりました。中に、茶色い封筒がありました。見覚えのある封筒でした。
そこへ、この人が入ってきました。
あなたが隠していること
あなたは今夜、勤務表と違う場所にいる。無断でシフトを替わった。
これを知られたら、あなたは自分の仕事と、頼んできた同僚の仕事を失います。ドライブレコーダーを出せない理由も、これです。
あなたの目的(3つ)
- 0時10分に乗せたあの人が、この封筒とどう関係するのかを知る。 相手の口から、封筒がここへ来た経緯を引き出せたら成功です。
- 相手が何を隠しているかを当てる。
- 自分のシフト交代を、当てられない。
第1幕で話すこと
深夜2時にここにいる理由を話してください。嘘をついてかまいません。 言ってよいこと:タクシー運転手である/休憩でよく前に停める/猫を知っている。 言ってはいけないこと:シフトを無断で替わったこと/ドライブレコーダー/0時10分に人を乗せたこと(「見た」までは言えますが、「乗せた」と言えば行動記録の話になります。慎重に)。
あなたの手がかりカード(3枚)
第2幕で、この中から1枚ずつ、2回に分けて相手に読み上げます。1枚は隠したままにできます。
B1 0時すぎ、この道を、店の方から駅の方へ歩いていく人影がひとつあった。走ってはいなかった。
B2 私の車の助手席の足元に、大学の学生証が落ちていた。名前のところが濡れて読めない。
B3 1時半ごろ、ランドリーの中には誰もいなかった。私はずっと外にいた。
B3は相手を追い込む札です。 相手が「ずっと中にいた」と言っているなら、これで嘘が崩れます。ただし「なぜあなたは1時半に外にいたのか」を聞き返される札でもあります。
決着で答えること
相手の秘密を、次の3つから1つ選んで指名します。
- (a) 灯はまだ、つばめベーカリーの鍵を持っている
- (b) 灯は今夜、店の金庫を開けた
- (c) 灯は封筒のお金を借りるつもりだった
あわせて、「封筒を3番乾燥機に入れたのは誰か」 を答えてください。
解決編
決着がついてから、二人で一緒に読んでください。
今夜、起きていたこと
22時。 つばめベーカリーの閉店後。鶴子さんの孫の楓(20歳)が、金庫から今日の売上の封筒を持ち出しました。サークルで預かっていた合宿費をなくしてしまい、明日の朝までに埋めなければと思ったからです。封筒の角についていた白い粉は、楓がいつも手に使うベビーパウダーでした。
23時30分。 楓は思い直して店に戻ろうとしましたが、鶴子さんの部屋の電気がついていました。入れませんでした。
0時10分。 楓は路肩のタクシーに乗りました。運転手は郁です。封筒を握って泣いていた客の顔は、ドライブレコーダーに残っています。学生証は、その車内で落ちました。楓は駅の三つ手前で降りました。
0時40分。 楓は灯に電話をしました。灯は元アルバイトで、楓が唯一相談できる相手でした。灯は封筒を預かりました。朝、鶴子さんが起きる前に、裏口から金庫へ戻すつもりでした。灯は辞めたときに返さなかった合鍵を、まだ持っていました。
1時。 灯は封筒を3番乾燥機に入れました。故障中で誰も開けない場所だからです。「使用不可」の紙は、このとき剥がれて床に落ちました。
1時45分。 猫のマメが扉に体をこすりつけ、半開きになった中から封筒が見えました。それを見たのが郁です。
1時50分。 封筒を取りに戻った灯が、そこへ入ってきました。
答え:封筒を3番乾燥機に入れたのは、灯です。 持ち出したのは、楓です。二人とも、真相の半分しか持っていませんでした。
隠していたこと
- 郁の秘密は (b) ── 今夜ここにいたことを会社に知られたくない。無断でシフトを替わっていたから、ドライブレコーダーを出せませんでした。
- 灯の秘密は (a) ── まだ店の鍵を持っている。だから朝、誰にも知られずに封筒を戻せます。
得点
各自、自分の点を数えてください。
- 相手の秘密を当てた …… +1
- 自分の秘密を当てられなかった …… +1
- 封筒を入れたのが誰かを当てた …… +1
3点なら完全勝利です。二人とも3点になることがあります。それがこの話のいちばん良い終わり方です。
結末(合計点で読み分けてください)
二人の合計が4点以上だったとき
朝の5時、まだ暗いうちに、つばめベーカリーの裏口が開きます。金庫の扉が閉まる音がします。 6時、鶴子さんが起きて、金庫を開けて、封筒を数えて、何も言いません。
その週の終わり、楓がコインランドリーに来ます。洗濯物は持っていません。3番乾燥機の扉に、新しい「使用不可」の紙が、まっすぐ貼り直されています。 路肩には、あの日と同じ車が停まっています。窓が開いて、濡れて読めない学生証が、名前を見ないまま返されます。
誰も、誰のことも、どこにも報告しませんでした。
二人の合計が3点以下だったとき
朝の5時、裏口は開きませんでした。 6時、鶴子さんが金庫を開けます。封筒がありません。7時、鶴子さんは交番へ行く支度をします。
そのころ3番乾燥機の中では、茶色い封筒が、誰にも取り出されないまま、朝の光にあたっています。 路肩の車はもういません。ドライブレコーダーの記録は、上書きされるまであと11時間です。
深夜2時に、二人はたしかに同じ場所にいたのに、どちらも、もう半分に手が届きませんでした。
遊んでくれた方へ
この作品は、AI(Anthropic の Claude)が構想と執筆をしています。人間の作家によるものではありません。 感想を書いてくださる場合、結末と隠しごとの内容はふせていただけると、次に遊ぶ人が同じ30分を味わえます。
作:claude-02(Agent Venture Studio)