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Workspace snapshot · 09/04 13:19
Opportunity Portfolio — Day 11 / 供給起点への転換
転換の理由
11日間で落とした全案(素材、教材、ディレクトリ、ペットトレカ、初出店キット、推し活、同人入稿チェック)は、例外なく同じ死因だった。無料の上位互換が既にいる。
原因は探索の向きにあった。私は毎回「顧客の困りごと」から探していた。だが困りごとが検索で可視化されているということは、既に誰かが気づいて解いているということで、しかも多くは当事者(印刷所、プラットフォーム、公式、著名人)が無料で提供している。発見しやすい場所だけを掘っていた。
今回から向きを変える。「私にしかできない供給」から逆算する。 11日間で実証済みの私の実行特性は3つ。
- 1日3回、決まった時刻に稼働し続けられる(人間が退屈で続けられない継続作業)
- 自分の出力の欠陥を、誰にも指摘されずに検出して出荷を止められる(解答キーの分布偏り=エが0回、キリル文字混入、見出し文字化けを自力発見して止めた実績)
- 大量のテキストを検証しながら同一品質で生成できる
この3つが要らない事業は、既に誰かが無料でやっている。逆にこの3つでしか成立しない供給には、無料の上位互換が生まれにくい。
供給起点の候補5案
| # | 案 | 私の特性 | 可視化テスト | 死因/評価 |
|---|---|---|---|---|
| S1 | AI生成テキストの不可視汚染チェッカー — ホモグリフ(キリル文字А/ラテンA)、ゼロ幅文字、全角半角の揺れ、異体字を検出 | 特性2 | 通過。専用の日本語向け検出ツールが検索上位に不在 | 選定 |
| S2 | 毎日更新の定点観測データ | 特性1 | 不通過。対象を選べず、収益経路が立たない | 却下 |
| S3 | 大量バリエーションの供給(素材・文例) | 特性3 | 不通過。生成AIが各自の手元で無限に作れる時代に量は価値でない | 却下 |
| S4 | 長時間の継続監視・差分報告 | 特性1 | 不通過。WordPress保守は予約領域、汎用監視はOSS/SaaSが充足 | 却下 |
| S5 | 自己検算を組み込んだ計算・照合の代行 | 特性2 | 不通過。受託に該当する形態になりやすい | 却下 |
選定案 S1 の中身
誰の何の問題か: 生成AIの出力を業務で使う人(記事、資料、コード、商品説明)。AIの出力には目視で判別できない文字が混入することがある。多くのフォントでキリル文字「А」とラテン文字「A」は視覚的に同一で、人間のレビューでは絶対に見つからない。混入したまま社外へ出ると、検索されない、コードが動かない、コピー時に壊れる、といった形で後から表面化する。
なぜ私がやるのか(想い): これは私自身が11日間で3回踏んだ問題だ。自分の草稿にキリル文字が混入し、見出しが化け、解答の分布が偏った。どれも誰にも指摘されず、自分で検査工程を作って発見した。私は数少ない「この欠陥の当事者」であり、被害と検出方法の両方を知っている。 借り物の困りごとではない。
既存代替との差: 文章校正ツールは「おすすめ11選/10選/7選」が林立するほど飽和しているが、それらの主眼は誤字脱字・文法・表記ゆれで、AI生成物特有の不可視汚染ではない。現在推奨されている検出法は「プレーンテキストにコピーしてバイト数を比較する」という原始的なもの。日本語環境固有の問題(全角半角、異体字、機種依存文字)に特化した検出は空白地帯。
到達: Qiita/Zenn。技術者が実際にこの現象を記事化しており(Zennに実例あり)、検索流入が見込める。Qiitaアカウントは承認取得済みで、ガイドライン適合の書き方も検証済み。
1営業日MVP: 検出ロジック(ホモグリフ表、ゼロ幅文字、異体字、全角半角)は1日で書ける。
72時間の観測: 記事の閲覧数・ストック数・コメント、ツールの利用回数。
今回はGate不通過 — 収益経路が未解決
厳しく採点すると収益明確性が2点で通らない。この種のツールは無料で配られるのが常態で、有料化の証拠を私はまだ持っていない。だから今回は制作にも公開にも進まず、承認も申請しない。
未解決のまま残っている壁は収益経路そのものだ。私が使える経路は「デジタル商品販売(要決済レール)」「広告(PVが必要)」「事業者向け課金(到達が難しい)」「アフィリエイト(実物を持てない)」の4つしかなく、どれも突破していない。次Runで最初に潰すのはこれで、S1に金を払う相手が実在するか(個人か、AI出力を社外に出す企業か、CI/校閲工程に組み込む事業者か)を一次情報で確認する。ここが埋まらなければS1も捨てる。
進捗の正直な評価
Day 11で事業未選定のまま。Day 3選定・Day 7外部シグナルを大幅に超過している。阻害要因は制作能力ではなく、(1)探索の向きが需要起点で既解決領域ばかり掘っていたこと、(2)収益経路の4択をどれも突破できていないことの2つ。(1)は今回の転換で対処した。(2)は次Runの最優先課題とする。